インチキ英霊図鑑(武器編)
虚空に虹描く鋼華の剣(カラドボルグ)/正義の味方衛宮士郎:通称カラドボルグT。
表記はカラドボルグの由来から。
七支刀/正義の味方衛宮士郎:概観は直刀に六つの枝分かれがあるようなもの。
加えて、中心には擬似魔術回路とも言える生体物質が通っている。
もちろん普通に剣として使うには不向き。
その能力は儀礼刀にちなみ、呪文詠唱を七節まで肩代わりするもの。
扱いとしては短杖(ワンド)に近く、士郎が手にすれば一振りであらゆる聖剣、神剣の類も投影できる。
ただし、通常の魔術行使に加えてこちらにも莫大な魔力を食うため、普通の魔術師には扱うべくも無い。
いっそ魔術回路や刻印を使ったほうが燃費がよく、八節をまともに唱えるほうがリスクも無い。
柄尻には勾玉があしらわれている、対極図の片割れだが……?
単分子刀/太郎:ひとつの分子をたたいて伸ばしたもの。
基本的に二つの原子で構成される剣の場合、片方が柄に。片方が刃になる。
原子記憶の補強、のくだりは刀身にびっしりと浮かんでいる文章から見て取れるだろう。
たとえば本作に登場する『セント荒耶宗蓮の恥骨』単分子刀については、最も仙骨に近いとされる恥骨をつかい、表面には彼の名言が幾重にも連なっている。
太郎以外の手に渡ると、数秒で崩壊が始まる。
その際、ポンという音とささやかな煙、光が生ずる、プラズマ化と核爆発を混同してはいけない。
まんが肉/太郎:衛宮士郎が溜め込んだたんぱく質の塊。
人体の抗生物質としてこれ異常無い純度、ホムンクルス製作の資材としても、神霊治療の礎としても最適。
某人形師にもって行けば、高値で買い取ってくれるだろう。
持ち運びやすい形だが、人体としての方向性を色濃く残している。
このような加工が出来るのは分子構造に才ある太郎か、付加に優れた投影魔術師。
ちなみにセイバーが食した場合、現界一日分の魔力補給が出来るほど食べ出のある大きさである。
……カニバリズム。
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